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須永辰緒 / そのレコード、オレが買う!
最近、というか、この数年、スポーツ関係で気分を高揚させられたことって全然ないなあとふと、気づいた。オリンピックなんて、気がついたら始まってたし、サッカーにしても今の日本代表って、なんか感情移入がしにくい。気がついたらワールドカップに出ることになってて、その割にはいまいちぴりっとしないというか。
もう、僕自身がそういう年じゃないのかもなあ。

おそらく、去年、僕がもっとも影響を受けた本。
といっても、読んだのは、去年の本当に年末なんだけど、それまでなんとなくもやもやとしていた音楽に対する自分の向き合い方みたいなものが、ある程度、すっきり、さっぱりしたのは、この本を読み終えてから。
なんというか、去年って、本当にレコードを買うという行為に意味を全く見いだせなくなってたのですよ。なので、レコード屋にも足を運ばなくなってたし、通販も全然買わなくなってた。新しいミュージシャンのチェックなんてのも全然やらなくなったし、配信やダウンロードで新しい音楽を聴くこともまったくなかった。ああ、僕もこのまま音楽から離れていくんだろうなと思ってたのですよ。去年の僕のレコードに対する出費って、たぶん、この15年くらいでもっとも少ないんじゃないかってくらいだった。いや、お小遣い帳なんてつけないから、わからないんだけど。少なくても仕事をして、収入を得るようになってからは一番少ないはず。
でもって、この本を読んで、その辺のもやっとした不安がある意味、解消された。
といっても、別にこの本はレコードに対する何らかの啓蒙をしているわけではなく、ある意味ミニマルに熱く、しかし、淡々とレコードを買いまくっているだけなんだけど、そこにはある種の美学がくっきりと見えている。掲載されているジャズを中心としたレコードのジャケットを眺めているだけでも、ああ、レコードを買うのって楽しいんだよなあと改めて思わせてくれる。
文章はそもそも携帯サイトの連載がベースなので、とにかくざっくりとしていて読みやすい。元々、辰緒さんの文章は読みやすくって、昔から好きなのだが。男気のあるんだけど、話がやたらと面白い部活の先輩の話を聞いているような文章というか。
なんで、そんなに影響を受けたかと言えば、一つは、こんなにレコードを買っているのにまだまだ買うものがあると言い切る辰緒さんの飽くなき執念というか、アップデート感というか、そういう部分が心に響いたのかもしれない。だって、辰緒さんなんて、少なくても僕の100倍は余裕でレコードを持ってる人間なのに、未だに買いまくってるのだから。
とはいえ、本当になんでもやもやがなくなったのかはわからない。単に自分の行動を肯定されたというのとも違う気がするし。
正直、辰緒さんの買っているレコードは僕の興味関心とは、少し遠いところになっているのも確かなんだけど、それでも、これだけ影響されるのだから、実際にこのジャンルに心酔している人とかからしたら、魔法のような本なんだろうなあ。
まあ、そういうわけで、音楽を聴いてる人、とりわけ、レコードが好きな人は絶対に読んだ方が良い一冊です。

JUGEMテーマ:本の紹介
 
| 音楽を読む | 00:32 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
EDIT CONFERENCE / THE EDIT 〜EDIT MUSIC DISC GUIDE〜
ハイチの大地震に対して、海外ではセレブリティがいろいろ動いてたりするのは周知だろうけど、日本でも、ヒップホップの巨頭zeebraとdj yutakaの二人が発起人となるプロジェクトが立ち上がった。これが面白いのが、twitter上でdj yutakaがzeebraに打診して、zeebraが了解、#JP2HAITIでツイートする形で賛同者、参加者をつどうという形で、一気に動かしていっていること。ちなみに現段階ですでに参加者は日本のヒップホップオールスターズの様相を呈している(メンバーリストはこちらを参照)。どのように動くかは上記のハッシュタグと、プロジェクトオフィシャルアカウントjp2haitiで、今後も追いかけていきたい。

で、これも新しいカテゴリというか、以前は全部booksでまとめていたカテゴリを、音楽関連の本で独立してみました。最近、割と積極的に音楽にまつわる本を読んでることが多いので、そのあたりを積極的に紹介してみようかと。一口に音楽本と言っても、ディスクガイドからミュージシャンによるエッセイや小説、それに音楽の研究書まで意外と幅は広いです。
今回は去年の年末に発売されて、個人的に非常に楽しみにしてた1冊。
ダンスミュージックにおいて、古典的な手法でありながら、あまり語られることのなかった手法エディットにフォーカスした研究本兼ディスクガイドです。latin rascalsやgreg wilsonら海外のエディターらへのインタビューも踏まえたかなりの力作。日本もオリジナルエディターのk.u.d.o.やdub master x、さらには角松敏生(!?)まで、インタビューするという目配せの良さ。
紹介しているレコードもdickie goodmanらのいわゆるルーツから、breaker's revengeを経て、現代のエレクトロ系のエディットまで紹介するというなかなかの視野の広さ。
ディスクガイドとしてはもちろんすごく面白かったのですが、ちょっと不満なのは、ちょっと内容が寄っている印象があること。もう少し、今のニューディスコ系のre-editを紹介してほしかったようにも思うし、後、メガミックス、マスターミックス系の話ももう少しほしかった。とりわけ、メガミックスに関して言えば、何でreturn of the original art-formについて取り上げてないんだろうってのがすごく謎。せっかく、k.u.d.o.さんにインタビューまでしてるのに。常盤さんのtransonicでのカットアップとかも取り上げても良かったかもしれない。
とはいえ、とてつもない労作だと思うし、読み終えて、ほしいレコードが実際にたくさん出てきたので、個人的には買って良かったと思う一冊です。

JUGEMテーマ:本の紹介
 
| 音楽を読む | 02:09 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
小西康陽 / ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008
何気に今、東京にいなかったりします。
さて、どこにいるのか。

ぼくは散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993-2008 読了

ばらばらと読んでたので、本当に全部読んだのかちと疑問だが、多分全部読んだ。
なんだかんだで、この人の文章は独特のセンスと構成力で読ませてくれるなあというのが感想。この書き方が好きになれるかどうかはけっこう分かれると思う。
この人の文章は奥底が冷たい。彼の音楽はいわずとしれたハッピーでクレイジーなものばかり(その最先端がおはロックだろう)なのだが、彼の文章はそれとは正反対の読後感をおこさせる。内容は高揚してくるようなハッピーなものなのに、一つ一つの文章を読み終えると、まるでぽっかりと心のそこに穴をあけられたような真っ暗な読後感がひろがっている。でも、それは実は彼の音楽にも存在する部分であって、特に彼が作るミディアムやスローテンポのトラックを聞くと、そういう印象をたびたび感じる。例えば、和田アキコもカバーしたpizzicato fiveの悲しい歌のように。
そう、悲しい歌や日の当たる大通りのような読後感の本といえるかもしれない。
とりわけ、今回の本にかすかに広がっているのは死の影や孤独感だったりする。本当に薄く、そして、膜のような感じだが。
この本のコラムの時代、1993年から2008年という時期、それは一瞬、下火になったアナログレコードがクラブ文化によって開くことができた最後の華の時代でもある。
おそらく、後10年もすれば、レコードコレクターという人間は今の数分の一になるだろう。そうした時代になったとき、例えば、この本をその時代の子供たちが読んで、どういう感想をいだくのだろう。
でかくて四角い古びた紙のケースと黒い塩化ビニールに刻まれた溝のために、何十万も費やす人間をどのように見るのだろう。
もちろん、この本は映画や本やその他、様々な文化について言及しているし、そして、ショートショート的な短文も収録されている。でも、これのメインテーマはレコード、レコード文化なのだ。
ちなみに彼の日記の部分に、彼が好きなレコードがどんなものかについての文章がある。
それをもじって、僕も自分が好きなレコードってどんなものかを考えてみた。僕の場合、あくまで12インチの話で。
こんなこだわり方も、そろそろ古くなるのだろうか。

  • ジャケットはちゃんと全面にイラストや写真を使っているか、黒いセンターホールのスリーブケースの上部に横長のステッカージャケ。

  • イラストならできるだけ、アーティストの顔よりもちょっとアートっぽいイラストで、裏面には詳細なクレジットがほしい。

  • 黒スリーブのステッカーもできれば、凝ったステッカーがよい。テプラみたいなのはちと残念。

  • 白い上質紙製の内袋はできるだけ入っててほしい。裸だと底抜けするのがちょっと。

  • もしくは古いレコードに入ってるような、日焼けしたような油紙っぽい紙質の内袋も好き。ビニールの内袋は勘弁。

  • 盤面は普通の黒かカラーヴァイナル。クリアヴァイナルは溝が見えにくくて好きじゃない。

  • 収録曲はA面1曲(45RPM)、B面2曲(33RPM)の計3曲か、A面2曲(33RPM)、B面3曲(33RPM)の計5曲。

  • 一番嫌いなのはA面1曲(33RPM)、B面1曲(33RPM)。片面オンリーの方がまだ好き。45RPMならまだまし。

  • センターラベルにはA面はレーベルロゴのみ。B面に曲のクレジットが分かりやすい書体で記載されている。モノクロでよい。

  • できれば"side A(logo side)""side AA(this side)"って書いてあると嬉しい。side Bよりはside AAの方が好き。

  • 収録されてる曲は、表題曲のoriginal mixはできるだけ収録してて欲しい。

  • radio editはいらない。

  • instrumentalやoriginal dub、acappellaも相当よいトラックでなければ要らない。

  • 3曲なら、original mixとリミキサー2組によるリミックス。

  • 5曲なら、original mixとリミキサー3組によるリミックスと別トラック1曲。

  • 順序はoriginal mixが#A1である必要は無い。むしろ、リミックスが#A1の方がそのレーベルやアーティストの心意気を感じて良い。


JUGEMテーマ:本の紹介


| 音楽を読む | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ECD / いるべき場所
ECD、植本一子さん、結婚おめでとうございます!!
お子さんが生まれるのは秋ごろですかね。
今回の記事はタイミングがよすぎて、自分でもびっくりだけどちょうど読み終わったこの本を。

ECD / いるべき場所 読了

ECDの文章は呼吸をするようなリズム感が面白い。
今作は小説というよりも自伝。もうちょっと言えば、自らの音楽的遍歴に基づいた自伝といえる。
彼の遍歴は、書籍としての前作失点・イン・ザ・パークや、彼がイベントを行っていたスリッツについてのライフ・アット・スリッツで、断片的には知っていたものの、今回通史的に読むことで、かなり面白い歴史をたどった人なんだなあと感慨深かった。
彼の活動において、初期のロッキンオンが重要な役割を果たしていたこと、演劇体験がラップへの傾倒に明らかにつながっていること、さんぴんキャンプの時点ですでにヒップホップへの執着はなくなっていたこと、そして、キミドリを通じてのオルタナティブへの回帰、オルタナティブからサウンドデモへの流れ、すべてが側面側面を見ると、無秩序なのに、本を読むとかなりはっきりとつながっていた。
で、すごく面白いと思ったのはYMOについて、ほとんど通過していなさそうなこと。あの時代にサブカルど真ん中にいても、YMOを通過しないでよかったんですね。むしろ、近田春夫なんですね。その割りにplanet rockに衝撃を受けているのは面白かった。
でもって、実はこの辺をもうちょっと詳しく知りたかったなあということも2つほどあって、ひとつは石田義則という名前からECDと名乗った経緯。もう1つは、doc holidayこと須永辰緒とのユニットについて、もう少し詳しく知りたかった。ただ、doc holidayについては、そのうち、辰緒さんの方が書きそうな気がするから、まあいいかな。
そういや、この本、最後に新しい彼女ができて云々なんて文が書かれてます。これが植本さんなわけですね。
個人的にはそろそろ、ECDによる普通の小説も読んでみたいかなという気もします。
ともあれ、ライフアットスリッツを読んだら、ぜひともこっちも読んでもらいたいところです。


JUGEMテーマ:本の紹介


| 音楽を読む | 01:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
山下 直樹 / LIFE AT SLITS
山下 直樹(元スリッツ店長); 浜田 淳
ブルース・インターアクションズ
僕がクラブミュージックを好きな人間として、非常にコンプレックスに感じていることが2つある。
それは、下北沢のスリッツ(旧ZOO)と芝浦のGOLDに行かなかったことだ。
年代的にはツバキハウスやピカソにはいけなかったのだが、ZOOとGOLDはギリギリ行けた年代なので、本当に悔やまれてならない。そして、それが僕のクラブミュージック好きとしてのコンプレックスの1つでもある。逆に現場感として体験できたという意味では、マニアックラブとオルガンバー、三宿WEB、そしてイエローが体験できているのは良かったと思う。マニアックラブ以外はもちろん存続してる(といっても、イエローは閉店のカウントダウンが始まってる)のだが、オルガンとWEBについては、90年代末のそれを体験できているのはやっぱ大きいな。
とりわけ、ZOOは高校時代、下北沢を週に5回は歩き回ってた自分としては、本当に知らなかったことを後悔してならない。
ということで、僕の知らなかったすぐそばで起こっていた出来事を、全方位的な関係者たちの声を拾い上げることで明らかにしていった証言集がこの本 LIFE AT SLITSです。
すでに発売からけっこうたつし、発売時にはかなり話題になってたので、読んでる方もいるかと思いますが、ようやと読み終えたのでご紹介。
読み終えて、思ったのはやっぱり当時のクラブってまだ怖かったんだなあ、ってことだったりするのは置いといて(笑)、すごい偶然の結果が、後から伝説と呼ばれるようになったのだろうなと思った。
瀧見さんとエンマが同じイベントでDJやってたってのも驚きだし、そのエンマは途中でソウルセットに加入しかけたなんてのも驚き。初期のブルーカフェにムードマンが参加してたってのも驚き。そして最大の驚愕はbeats international時代のnorman cook大先生がプレイしてたって事実かも。
ZOOが誕生し、スリッツに改名し、そして、閉店するまでの経緯を見ると、あまりに計画が無さ過ぎて、でも、それが逆にクラブという現場のリアリティなのかもしれないと思わされました。
まあ、僕らみたいな後追いの人間は、単純にクラブの重鎮たちの若かりし日を思い出しての証言を楽しむだけで120倍は元を取れる本です。

JUGEMテーマ:本の紹介


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