なんか、最近、TM再評価みたいですね。
トリビュートアルバムなんかも出てたりして、非常に活発な印象です。
しかし、なんか、気持ち悪い。
クラブの人ってみんなTMって黒歴史にしてたんじゃないの?
みんな「オレはTMなんて聞いてなかったよー、オレはYMO派で、その後はニューウェーブとかいっちゃったもんねー」だったんじゃないの?
もしくは「fuck TM, オレは電気で目覚めたんだ」みたいな感じ?
ようは、perfumeあたりのニューテクノポップのブームで、おずおずとこの辺のファンが、昔好きだった音楽として公言し始めてるってところなんでしょうけど。それにTMはシティハンターとか逆襲のシャアとかの主題歌をやってたのでアニメ好きのクラブファンにも、それなりになじみがあるのも理由なのかな。
でもさ、考えてみれば、ディスコダブ周りのアーティストたちが、こぞってリエディットしてる音って、80年代前半〜中盤くらいのイタロディスコやニューウェーブだったりするわけで、TMだって、その時期に活動してるんだから、そういう再発掘的なことをしてもいいじゃないの。
ってことで、ちょっと恨み節な情念をこめて、TMの曲でディスコダブ的に今聞ける音源、リエディットしたらカッコ良さそうな音源を10曲ばかり紹介。
ということで、今回はねたみすさみが入ってるので、文体が乱暴です。
1.kiss you(世界は宇宙に恋をする)
TMのシングルで一番好きなのはこの曲。っつうか、87年という時期にこの曲を、しかも、get wildでブレイクした直後に出せる勇気がすごい。今に例えるとperfumeがポリリズムの次のシングルでバイレファンキをやってるようなもんだもん。この情報量の多さはヤバイ。シングルミックスの情報量の多さが大好きなんだけど、humansystem収録のmore rockのイントロも抗いがたい魅力。シングルミックスにmore rockのイントロのベースみたいな音を混ぜて、キックをちょっとだけ補強してリエディットしたい。
2.passenger -a train named big city-
なんで日本のディスコダブ勢はこれをリエディットしないのか! はっきり言って、イントロだけ引っこ抜いて、サックスとかをバリバリにカットアップすれば、完璧なイタロディスコだぜ。しかも序盤にはオールドスクーリーなラップが入り、終盤にはやたらスピーディなラップも。しかも、終盤のラップはあの
the wild bunch!!! ネリーフーパーも参加してるぜ。残念なのは途中でフェードアウトしてしまうこと。これだけ聞きたいって人にはclassixに収録のuk passengerがあるけど、音が安いユーロビートになってるのが残念。だから、エピックソニーはすぐにwild bunchのラップ部分のアカペラを配信してくれ。
3.rainbow rainbow
1stは今聞くと完全にイタロディスコなアルバムとしてありなんだが、とりわけ、この曲はマッド過ぎる。ほとんどオールドスクールなラップにファルセットの奇妙なサビ、こんな曲をタイトルトラックに持ってこれるディレクションセンスが怖いよ。っつうか、この路線を延々と進んでいけば、相当カルトなバンドだぞ。これはファルセットのサビの部分を引っこ抜いて、イントロとループさせて使いたい。ばらばらにカットアップしてもカッコいいだろう。
4.クロコダイルラップ
1stからもう1曲。タイトルはエルトンジョンのぱくりだけど、曲調はウェストコースト風ロック。ただ、なぜか中盤と最後に英語のラップが入る。これが妙にかっこいい。ほとんどリズムトラックだけの上でリバーブがかった音で下手な英語のラップって、どういう考え方なんだろうか。これだけ抜き出して4分くらいにリエディットしたら、idjut boysあたりがかけてくれそうじゃないか。ちなみにだが、1stの最後の曲パノラマジックはELOのtwilight(電車男のテーマ)とびびる位にそっくり。おそらくはパクリです。まあ、あの頃はゆるかったからね。
5.dragon the festival
これは断然アルバムミックスを使いたい。だって、イントロが延々とパーカッションとシーケンサーだよ。そのままハウスでロングミックスできるぜ。わざわざ12インチカットされたzoo mixは手を入れすぎ。これはむしろ、そのまま今のインディディスコバンドにカバーさせたい。だれもやりたがらんと思うけど。
6.dive into your body
これは、もうユーロ化時代の音源だからね。そのまま使える。ちとケバくなってるけどさ。だってPWLがてがけたラテンディスコだもん。ぜひともやるならdragon the festivalとつなげてかけたい。っつうか、むしろ
welcome to sambatownあたりとつなげてかけたい。これの12インチアナログをもってる人いたら、連絡くれれば3000円で買うよ。
7.self-control
あいつらにjust can't get enoughがあるのに、なんで俺らにself-controlがあるってのにきづかねーんだよ。なんて愚痴りたくなるくらい、僕らの世代のアンセム。これをクラブフロアで普通にかけられるようになる時代は、いつになったら来るのか。個人的にはライブバージョンに入ってる鳥の声のようなシンセリフが好きなので、それが入ってるスタジオバージョンとかないのだろうか。リエディットじゃないけど、
just can't get enoughのdirty south remix風にリミックスされるのもありだと思う。
8.come on everybody
本当はシングルに入ってるインストバージョンをかけてみたいんだけど、実は持ってないので、originalのほうで。インストでも聞けるトラックってのがTMの基本なので、それをクラブでも試したい。そもそもキックを少し強調するだけでそのままニューウェーブディスコだよ、これ。サビの女性ボーカルだけそこにアダプトしてみてもいいかも。色々リミックスはあるもののoriginalが圧倒的。
9.secret rhythm
インストといえば、ファンの間では評価の低いrhythm redのこの曲もありかも。うまくループを作るとハードロックネタリエディットみたいに使えそうです。掛け声のあたりとかを使いたい。
10.we love the earth
キックの音をきっちりと固めて、ベースラインなんかを足したら、これはそのまま使えるトラックになるんじゃないか。っつうか、最近、
sweet vacationとかいうperfumeとcapsuleを足して2で割ったみたいなユニットがカバーしてたんだが、あれは原曲を愚弄しているにも程がある。カバー聞いて殺意を覚えたのははじめてだ。
ということで、珍しく悪口なんかも言いつつ10曲あげました。
本当は後20曲は挙げて、見てる人をドン引きさせたかったのですが、まあ、その辺りは大人の配慮で。とはいえ、TMだけで3時間はDJできるぜ。
ちなみにアルバム単位だと、
RAINBOW RAINBOW と
GORILLAが使える曲多めな印象。
DRESS は思ったよりも今聞くとダサい。好きなアルバムは
Self Controlと
humansystemなんだけどね。
実は一番、クラブでかけたいTM周辺トラックは、前のブログで紹介してたけど、小室のソロの
gravity of loveのshep pettiborn remix。はっきり言って、10年ぶりくらいに聞いたとき、あまりのかっこよさにショックで声もでなかった。乙女ハウスとして傑作です。shepの仕事としては、
new orderのbizzar love triangleのリミックスを超えてます。
ということで、今回は初めて、muxtapeで全曲を紹介してみます。太字で紹介しているトラックは全部入れております。
TM NETWORK / DON'T YOU LOVE TM NETWORK ?