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ペット・サウンズを読む PET SOUNDSを聴く
ご無沙汰。
なんか、あまりの忙しさにかまけているうちに、夏が終わってしまったようです。
ということで、久々の更新は実は、ずっと書こうと思ってて、書いてなかったネタを。

実は、僕はbeach boysのpet soundsをまともに通して聞いたことがなかった。
もちろん、世間的にロックにおける傑作のひとつと言われている事実は認識してるし、いくつかの楽曲はもちろん、聞いたことがあった。wouldn't it be niceやgod only knows、それにcaroline noあたりは、おそらくポップミュージックを好きな人間で聞いたことのない人はいないだろうし、自分も大好きな楽曲だ。
さらに言えば、このアルバムに影響を受けた数々の音楽は僕の好きな音楽のラインだったりもする。
あまりにも有名なアルバムであり、多くが語られているアルバムだけに、さらに言えば、楽曲の半分以上は耳にしたことがあり、しかも好きだったことが、このアルバムを通しで聞く必要性を感じさせなかったと言えるかもしれない。
って、言い訳をしつつも、聞いたことないという事実は、事実であり、なんとなくちゃんと聞くきっかけがほしいと思ったタイミングで、この本の発売を知った。
あの村上春樹がpet soundsについて書かれた本を訳す。
これはpet soundsを聞くきっかけとして最高じゃないか。
ということで、本をいそいそと購入したわけである。そんでもって、中古屋でpet soundsのアルバムを購入しようと思った。中古盤を買うことを趣味にしている人間なら、これを新品で買うことが、どれだけ浪費であるかは自明なのだから。
で、ここで問題。pet soundsのアルバムは、かなりいろんな仕様で存在する。いったい、どれを買えばいいのか。
そんなわけで、いろいろ調べて、結局、買ったのがここで紹介している2001年にHDCD仕様のmonoとstereoの2 in 1のUSA capitol盤。
本当はこれの日本盤(山達と萩原健太の解説付き)があればよかったのだが、残念ながら見つけられなかった。

で、しばらく、通勤電車ではペットサウンズを読みながら、pet soundsをiPodで聞く生活をつづけたわけです。
本を読み終えて、CDを聞き込んでまず思ったのは、ああ、聞いてよかったということ。
やっぱり、知ったかぶりは良くないですね。
ちゃんとこういう名盤は恥ずかしがらずに買って聞いときたいものです。

本については、正直、面白いとは言い難かった。
この本、おそらく、村上春樹のファンが読んで面白い本じゃない。翻訳の文体は確かに村上特有のこなれた文体だが、内容はマニアックに音楽に入りすぎていて、面白いわけじゃない。特に楽曲解説の部分は、正直、退屈だ。
また、beach boysファンが読んでも、面白いかといったら、また微妙なところだ。おそらく、ファンだったら、ここのエピソードはおおよそ知ってるのではないだろうか。もっとブライアンのパーソナリティに深く掘り進むか、それとも文学性を考えて、筆者のパーソナルな部分の私小説的な掘り下げにするか、それとも、この作品をめぐって、誰が、特に言えば、beatlesが何を感じたのか、どういう影響を与えていったのかといった部分へと広がっていくような内容だったら、よかったのにそのどれにもならなかったのが残念だ。
ブライアンが魂を削りながら作ったこのアルバムの周りを埋めたところで終わったような印象を持った。
ただ、最後の訳者あとがきは、それなりに読む価値があると思う。そのためにお金を出す価値があるかはわからないが。
で、CDの方。これがやっぱり素晴らしい。いや、通して聞くと全然世界像が異なる。
僕は単体の楽曲の印象でもっとおとなしいアルバムをイメージしていたのだが、実は全然、スマートなのに楽しいアルバムだった。
個人的にかなりお気に入りなのはアルバムの表題曲pet sounds。インストトラックなのだが、モンドでエキゾな匂いをさせつつ、ダブな空間処理が気持ちよい。これまた夏の終わりの音楽。腕利きのアーティストがリエディットとかしてないのだろうか。
そして、すでによーく知ってるwouldn' it be niceやgod only knows、caroline noなどの名曲も、ここで聞くと全然印象が違う。美しさが何倍にも輝く。
とはいえ、やはり、今のプロダクションめいっぱいな楽曲と比べると、全体にはおとなしいアルバムといってもよいかもしれない。そういう意味では、万人にすすめたいアルバムではない。
ただ、このアルバムは、自分が音楽がすきで、そして、音楽のことをもっと真剣に知りたい人間であると認識している人間ならば、必ず聞いておいた方がよいアルバムだ。ここから広がっていく新しい音楽の世界はとんでもなく広い。名盤とはきっとそういう作品のことを言うのだろう。


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| クラブミュージック漫筆 | 03:02 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
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コメント
「Pet Sounds」はFlaming Lipsの「Yoshimi Battles the Pink Robots」と並んで、僕が家で最も良く聴くアルバムです。Fatboy SlimやGroove Armadaのアルバムより、頻繁に、そして長い期間聴き続けています。

「音楽のことをもっと真剣に知りたい人間であると認識している人間ならば」とは、まさにその通りですよね。ただ、逆に言えば誰が聴いてもすぐに良さが分かる作品でもないような気がします。だからamazonやHMVのレビューで、賛否の差が凄く激しい作品でもあります。そこがまた良かったりするんです。「今すぐ聴いてみよう」じゃなくて「聴きたくなったら必ず聴こう」って感じですかね。
| dj mizuta | 2008/09/20 8:10 PM |
matsさんがペットサウンズ聞いてないとは意外でした。ペットサウンズ以外を(きちんと)聞いたことがないというなら十分に分かるんですけど(かくいう俺がそうです)。

割と好んで過去の名盤を聞くリスナーではありますが、聞いたことのない名盤というのは、果てしなく多いです。あとは、文章を読んで知った気になっている名盤ってのも多いかなと。
| bigflag | 2008/09/21 1:26 AM |
僕も良く聴きますが、実は大騒ぎするほどかな?派です。
「スマイリー・スマイル」の方が個人的には好きです。なんかムチャクチャな感じが。
| NOW! | 2008/09/21 1:26 AM |
>dj mizutaさん

おおっ、mizutaさんのルーツ的な部分だったりするのですか。
これは確かに仕事の音楽じゃなくて、生活の音楽だと思うので、家で聞くというのは非常によくわかります。

>逆に言えば誰が聴いてもすぐに良さが分かる作品でもないような気がします。
僕の好きな黒沢健一が昔「最近は、ソフトロックとかなんとか言って、beach boysをいきなりpet soundsから聞くとか、いきなり、smileのブートからきくって人がいるけど、それは絶対に間違ってて、最初に聞くべきは初期にあると思う」
って言ってたのが、まさにその通りだと思います。
僕も中学生くらいで聞いてると、あまりよくわからなかったかも。
でも、僕がきくべきだったのも10年は前な気もしますが(笑)
| mats3003 | 2008/09/21 2:38 AM |
>bigflagさん

>文章を読んで知った気になっている名盤
まさにその通りで、これがそういうアルバムだったわけです。
ちゃんと聞いてもいないのに大好きっていっちゃう感じでしょうか。
興味のあるジャンルなのに意外ときいてないってアーティストなんて、僕もいっぱいいますよ。
| mats3003 | 2008/09/21 2:41 AM |
>NOW!さん

NOW!さんもよく聞くのか。
まあ、こういう音楽が好きで聞いてない僕の方が、異端なんですけどね(笑)
狂気という意味では圧倒的にsmily smileですね。
これはやっぱり理性で作られてると思います。
| mats3003 | 2008/09/21 2:44 AM |
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