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小林恭二 / 浴室の窓から彼女は
浴室の窓から彼女は / 小林恭二

普通に結婚した男女 実は生き別れた双子同士だったと判明 イギリス
このニュースを見て思い出した小説があったので、ちょっと書いてみます。
小林恭二のちょっと地味だけど面白い小説です。絶版になってるし文庫にもなってないので、入手は難しいかもしれませんがまあ、図書館にでも行けば読めるでしょう。
ちなみに今回はアマゾンさんも画像がなかったので、自分で撮影しております。
小林氏といえば、宇田川心中カブキの日といった江戸から続く文芸文化を、現代の物語の構造に取り込むことに積極的なちょっと独特な作風の作家ですが、個人的には90年代前半くらいまでのアイデアで作品をつむぐタイプの小説の方が好きだったりします。そもそも彼の出世作であり、僕の好きな小説トップ5に入るゼウスガーデン衰亡史も、アイデアの積み重ねの小説ですし。
これも1時間もあれば読めてしまいそうな短編の恋愛小説風の作品ですが、文体とアイデアがなかなか特徴的でおもしろいです。
そのアイデアとは、「人は自分と同じ人間を好きになれるのか」ということ。
世の中には3人同じ顔の人間がいる、なんてよく言いますが、それを恋愛小説に取り込んだのがこれ。
主人公が友人の結婚式場でであった彼女は、最初は気づかなかったものの(この辺、妙にリアル)よくよく見るとそっくりな顔立ち。それどころか、性格から性癖までそっくりな人間だった。そして付き合い始めて、一緒に住みはじめたところに、彼ら同様に同じ顔をしたカップルから招待状を受ける。それは同じ顔をしたカップルばかりが集う宴の招待状だった。そこから物語ははじまります。
ただ、小林氏の小説なので、単なる恋愛小説にならず、非常にトリッキーで、しかし洒落た展開になります。この小説のもうひとつのテーマは「人は妄想とどうやって生きていくのか」ということ。このテーマの意味はまあ、本を読んでみてください。
でもって、なんで僕がこのニュースを思い出したかといえば、この招待状を持ってきたカップルが、実は付き合ってから気づくんだけど、姉弟だったというくだりがあったからなんですね。
彼らは自分たちが似てると思いながら、さして気にせず付き合い始めて、しばらくして自分たちが異母姉弟だと気づく。でもそれを極端には気にはしない。(まあ、それは他にも色々理由があるんだけど)
そして物語は主人公のカップルと彼ら異母姉弟を軸に進んでいきます。
正直、小林ファンの間ではさして評価は高くない作品なようですが、軽快なタッチが非常に心地よい小説です。



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森見 登美彦 / 太陽の塔
これからは本も紹介します。
jugemはレビュー機能があるので、アマゾンさんの紹介が楽ですね。ただ、複数紹介できないのがちょっと残念だけど。

森見 登美彦 / 太陽の塔 読了
妄想ばかりが先走る中二病を引きづりすぎた京大生(ただし、5回生なので、ドロップアウト気味)が京都の街のクリスマスシーズンに(ここ重要)だらだらと妄想するというストーリー。
正直、読み終わって面白いという感想が自分から出てきたのが不思議。なんで面白かったかがわからん。
だって、筋書きはほとんど動いてないんだよ。最後に意味の無いクライマックス(いや、ホントに物語に影響してない)があるけれど、それもひょっとしたら妄想なのかもと思わせるくらい、妄想と現実が入り乱れまくってる。おかげでストーリーは動いてない。
ではなんで、好感度が高いのかといえば、おそらくはそのキャラクターの地に足つき具合がギリギリバランスよく設定されてるからなのだろう。読み終わって、あー、オレも大学時代ってこれくらい冴えなかったなあと思い出しちゃったよ。
京都の大学生を舞台にしたといえば、途中で柴崎友香のきょうのできごととリンクさせて読んでたんだけど、もし、この2つが同じ時期に同じようなエリアでの出来事だったらと考えるとちょっと楽しくなった。絶対に太陽の塔の主人公はきょうのできごとの登場人物に呪詛を唱えてそうだが(笑)
ちなみに僕の学生生活はどっちが近かったといえば、残念ながら太陽の塔だったりする。
この人の本、初めて読んだけどオモシロかったので、単行本もブクオフか図書館でみつけたら読んでみることにしよう。

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